LANとポータブルHDDでファイルのやりとり-LAN編

今回は前回に引き続き「LANとポータブルHDDでファイルのやりとり」の、LAN部分の紹介です。

私の普段使っているパソコンは、上記の3つのマシンとなります。
セミナーなどに参加するために、MacBookが必要になったり(iMacは持ち歩けない!)…パソコンで地デジのテレビが見たくなって、昔から持っていた自作パソコン(上の図ではAthlon X2 TV PC)をなるべく安く拡張したり…
このような感じで、今では3つのマシンを使うようになりました。

自宅では、これらのマシンを並行に使うことがあります。

MacのVMware Fusionで試してみたいLinuxディストリビューションのイメージを自作パソコンでダウンロードしている間に、MacではiTunesに音楽CDのインポートや、映像ファイルのレンダリング・エンコードをしたりといった感じですね。

少なくとも、MacとWindowsの両マシンを併用をしていて「損をすること」は1つもないはずです。
せっかく自分で作った、テレビを見るための自作パソコンも、Macと一緒に上手に使っていこうではないか。

ということで上図のように、私のパソコン環境では、MacやWindowsに色々なことをさせています。(させているつもり、です。実はもっと上手に使える方法があるんじゃないかと疑問を思っていたりしますが…)
そこで、MacとWindowsを、家庭内LANの中で混在させて使っています。LAN内の中で、MacとWindows間でのデータのやり取りが可能になる設定にしています。

家庭内LANにマシンがきちんと繋がっていて、取り出したいデータが格納されているマシンの電源が入っていれば、どのマシンを使っていても、そのファイルを取り出すことができます。

私の場合は自作パソコンに2つのHDDを積んでいます。
iMacに繋がっている外付けの1TBのHDDは写真やムービーのファイルが保存してあります。
それらのファイルを、これら3つのパソコンのどれからでもLANを通して、私だけならアクセス可能な状態にしてあります。?わざわざUSBメモリなどを使って、ファイルの移動をしなくても済んでしまいます。

どんな方法を使っているのかを、簡潔に紹介したいと思います。このようなLAN内での共有は、OS標準の機能を使えば簡単に設定をすることができます。
ここでは、設定する側のユーザーを、それぞれのマシンの「管理者」と考え、管理者1人のみがファイル共有を利用するということを想定しています。 私自身の場合をそのまま書いています。

まずは、iMacとMacBookにインストールされているMac OS Xの「共有機能」を有効化する必要があります。

1.システム環境設定→共有→左側のテーブルに表示されている“ファイル共有”のチェックを入れる。共有を許可するユーザーやフォルダを追加する必要がある。
(管理者以外のユーザーにもファイル共有を利用させる許可を与えたい場合、ここで許可するユーザーや、閲覧・編集可能なフォルダを設定する。)

2.左側のテーブルの“ファイル共有”を選択した状態で、“オプション”をクリックする。“AFPを使用してファイルやフォルダを共有”にチェックを入れると、Mac OS X同士でのファイル共有が有効になる。“SMB(Windows)を使用してファイルやフォルダを共有”にチェックを入れると、Mac OS X・Windows間でのファイル共有が有効になる。

Mac OS XとWindowsの両方で、「ワークグループ名」というものを設定します。ワークグループとは、LAN内で構成される、まさしくWindows同士の「グループ」のことで、それの名称を設定する必要があります。Mac OS Xでは、このワークグループに標準で対応しているので、Windowsとのファイル共有も問題なく実現することができます。
ワークグループに対してAFPは、Mac OS X同士でのファイル共有機能ということになります。

3.システム環境設定→ネットワーク→詳細→“WINS”タブの中にある“ワークグループ:”を、Windowsと同一の名称に設定する。

4.Windows Vista/7ではスタートメニューやデスクトップアイコンの“コンピュータ”を右クリック→システムの詳細設定と巡っていくと、上図と同様のウィンドウが開く。“コンピュータ名”タブの“変更”をクリックし、ワークグループ名をMac OS Xと同一の名称に設定する。

5.コントロールパネル→“ネットワークとインターネット”項目内→ネットワークと共有センターで、ファイル共有を有効にする。
(私の場合は、“パスワード保護共有”を有効にして、Windowsにアカウントを持っているユーザー以外は、Windowsの共有機能を利用できなくしています)

※セキュリティ対策ソフトやWindows標準のファイアウォールで、共有機能自体のやりとりを許可する設定が必要

6.エクスプローラで共有をかけたいフォルダのアイコンを右クリックし、プロパティの“共有”タブの「共有」ボタンを押し、フォルダにアクセスできるユーザーなどを設定する。共有機能が有効になっているフォルダには、アイコン左下に人間の上半身を模したアイコンが小さく表示される。

以上でファイル共有に必要な設定は終わりです。

ここまでの設定を完了させ、Mac OS XのFinderでウインドウを開くと、サイドバーの“共有”項目内にMacと同一のLAN内で共有機能が有効になっているパソコンの一覧が表示されるようになります。

Windowsでは、スタートメニューの“ネットワーク”をクリックすると、Mac OS XのFinderと同じように、Windowsと同一のLAN内で共有機能が有効になっているパソコンの一覧が表示されます。

私の環境で例えてみると、MacBookからiMacで共有しているフォルダへアクセスしたい場合は、FinderからiMacのアイコンをダブルクリックし、Finderウインドウ右上にある「別名で接続」をクリックします。すると、iMacのユーザー名とパスワードを入力する画面が表示されます。ここでは、管理者権限を持っている自分のアカウントでログインします。すると、iMacにある全てのリソース(内蔵HDD、外付けHDD)へのアクセスが可能となります。
全てのリソースにアクセスできるのは、アクセスを許可されたユーザーのみです。管理者は、自動的に全てのリソースへのアクセスが可能になるようです。

Windowsでは、“ネットワーク”のウィンドウに表示されているiMacのアイコンをダブルクリックすると、Mac OS Xと同様にユーザー名とパスワードを要求されます。そこでのログインが完了すると、WindowsからもiMacにあるリソースへのアクセスが可能となります。

Finderの“共有”項目内にあるWindowsの自作パソコンのアイコンをダブククリックすると、iMacの時と同様に、ユーザー名とパスワードを要求されます。ここでは、Windowsにある自分のアカウントを使ってログインします。すると、Windowsで共有を許可したフォルダがアイコンとして表示され、そのアイコンをダブルクリックすると、フォルダがCDやDVD、HDD、dmgファイルなどと同じように、Mac OS Xへ「マウント」されます。フォルダとの接続を解除する場合は、「アンマウント」をします。?(アイコンをゴミ箱へドラッグ、もしくはアイコンを選択してcommand+E。)

説明を簡潔に済ませるつもりでしたが、長くなってしまいました…
このような感じに、私はLAN内で自分のファイルのやりとりをしています。でも、この時代ならきっと、やっている人は同様の方法でやっているよね…

とにかく、このような方法を工夫して使うと、「Mac OS XとWindowsというOSの違い」という隔たりを超えて、コンピュータのある生活が非常な便利なものになるはずです。

参考:Mac OS X: Windows ファイル共有を設定する方法 – アップルジャパンのWebサイト

LANとポータブルHDDでファイルのやりとり-iTunes編

前々回の記事で触れた通り、私のパソコンでのファイルの保管方法やパソコン同士での共有方法などを「LANとポータブルHDDでファイルのやりとり」という題で、複数回の記事に分けて書いていきます。

今回は、音楽やビデオの再生やiPhone・iPodの管理をするために使うアプリケーション「iTunes」のライブラリの保管・使用方法についてです。

上の図は、先日の記事でも掲載した図の一部分です。

iTunesのライブラリは、この図のようにポータブルのHDDに保管しています。(そのHDDを購入した時の旧ブログにある記事)

iTunesのライブラリは、デフォルトでは「/home/user/Music/iTunes(Macの場合)」に格納されています。このiTunesのライブラリフォルダを、上記のHDDに移動させて使っています。

iTunesのライブラリフォルダを移動させた後にiTunesを起動すると、『“iTunes Library”を含むフォルダが必要ですが見つかりません』というアラートが表示されます。そこから先へ進むと

このようなダイアログが表示されます。「ライブラリを選択…」のボタンを押し、移動先のライブラリフォルダを選択することによって、任意で移動させたiTunesのライブラリフォルダの場所をiTunesに記憶させることができます。

この「ライブラリフォルダの移動」と「ライブラリフォルダの移動先をiTunesに記憶させる」作業を、ポータブルHDDを導入したときに行いました。

このHDDは、普段はiMacに接続しています。そして、iMacのiTunesでiPhoneやiPodの同期を行っています。
一番上の図のように、私はMacBookも使っています。MacBookは、外出や旅行などの際に携行します。
「家の外に持っていったMacBookでも、iMacと同じiTunesのライブラリを使いたい」
ということで、iTunesのライブラリをポータブルHDDを導入して、そちらに移動させることにしました。

ですが、MacBookのiTunesも、ライブラリの選択先がデフォルトでは「/home/user/Music/iTunes」になっていて、この設定を変更する必要があります。

iTunesのライブラリの選択先を変更するには、iTunesを「option」キーを押しながら起動します。すると、上記のスクリーンショットと同じダイアログが表示されます。
以後、MacBookのiTunesは、起動する度にポータブルHDDのライブラリを読みにいくようになります。
もし、ポータブルHDDを接続していない状態(MacにiTunesのライブラリが存在しない状態)でiTunesを起動した場合は、iTunesがライブラリの保存先を選択するように求める画面が表示されます。

このようにして、私は1つのiTunesライブラリを複数のMacで使えるようにしています。iPhoneやiPodは、このライブラリと同期を取っています。

iPhoneやiPodには写真のライブラリも入れることができます。私は、iPhoneやiPodに取り込みたい写真は、ポータブルHDDのフォルダに格納して、そのフォルダとiPhone・iPodのフォトライブラリを同期しています。こうすることによって、iTunesのライブラリとともに写真の同期用ライブラリも携行することができます。

ちなみに私は、iTunes 9から搭載された「ホームシェアリング」という機能は使ったことがありません。

外出先のMacBookでiTunesを使いたい場合は、MacBookと一緒にポータブルHDDも携行する必要が生じることになりますが、“ポータブル”なHDDなので、特に不便を感じるようなことはありません。

[2010/05/05 追記]
このポータブルHDDは、Macでしか使っていないので、HDDのフォーマット形式は「HFS+」になっています。 従って「このHDDに格納されているiTunesライブラリをWindowsで使う」という行為は行ったことがありません。

次の「LANとポータブルHDDでファイルのやりとり」の記事では、複数のMacやWindowsパソコンでLANを通してデータをやりとりする方法を紹介します。